学士課程における血圧測定に関する教育プログラム開発に向けた看護基礎教育上の課題

目的:学士課程における血圧測定に関する教育プログラム開発に向けて,看護基礎教育における教育上の課題を明らかにすることを目的とした。 方法:新人看護師4名を対象としてグループインタビューによってデータ収集を行い,質的帰納的に分析した。 結果:課題として,〈血圧に関する生体機能の理解〉〈バイタルサイン測定の目的の理解〉〈血圧測定方法の基本的原理の理解〉〈血圧測定に関する科学的判断に基づく援助〉〈血圧測定を受ける患者の心情に配慮したかかわり方〉〈血圧測定時に患者に触れることの意味の理解〉〈電子血圧計の原理と特性の理解〉の7つが明らかになった。 結論:血圧測定に関する知識・技術を1~2年次だけでなく,...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 39; no. 1; pp. 1_61 - 1_70
Main Authors 坂梨, 左織, 青木, 芳恵, 原田, 広枝, 吉川, 千鶴子, 田島, 康子, 宗正, みゆき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 2016
Japan Society of Nursing Research
Subjects
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20151123007

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Summary:目的:学士課程における血圧測定に関する教育プログラム開発に向けて,看護基礎教育における教育上の課題を明らかにすることを目的とした。 方法:新人看護師4名を対象としてグループインタビューによってデータ収集を行い,質的帰納的に分析した。 結果:課題として,〈血圧に関する生体機能の理解〉〈バイタルサイン測定の目的の理解〉〈血圧測定方法の基本的原理の理解〉〈血圧測定に関する科学的判断に基づく援助〉〈血圧測定を受ける患者の心情に配慮したかかわり方〉〈血圧測定時に患者に触れることの意味の理解〉〈電子血圧計の原理と特性の理解〉の7つが明らかになった。 結論:血圧測定に関する知識・技術を1~2年次だけでなく,3~4年次の臨地実習前および卒業前に再度学習し評価する新たな教育方法の必要性やリフレクションの有用性が示され,教育プログラム開発に貢献できる可能性が示唆された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20151123007