クロレラ内服による日光性皮膚炎

ケンビクロレラを常用していた64歳女性と66歳男性の顔面と手背, 前腕に浮腫性紅斑が出現し, 女性の例では後に潰瘍化を来たした。ケンピクロレラによる日光性皮膚炎を疑って, 女性例について貼布試験, 光貼布試験, 内服誘発試験を行なった。その結果, ケンビクロレラを多量に内服させた後に太陽光線を照射した場合にのみ, 浮腫性の紅斑が再現された。紫外線および赤外線では皮疹が再現されず, 原因波長は可視光線と考えた。少量の内服では皮疹が再現出来ないことから, ケンビクロレラ内服に基づく光毒性皮膚炎と診断した。...

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Published in皮膚 Vol. 22; no. 1; pp. 70 - 74
Main Authors 平田, 攝子, 東田, 敏明, 吉川, 章彦, 東, 禹彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本皮膚科学会大阪地方会 1980
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Summary:ケンビクロレラを常用していた64歳女性と66歳男性の顔面と手背, 前腕に浮腫性紅斑が出現し, 女性の例では後に潰瘍化を来たした。ケンピクロレラによる日光性皮膚炎を疑って, 女性例について貼布試験, 光貼布試験, 内服誘発試験を行なった。その結果, ケンビクロレラを多量に内服させた後に太陽光線を照射した場合にのみ, 浮腫性の紅斑が再現された。紫外線および赤外線では皮疹が再現されず, 原因波長は可視光線と考えた。少量の内服では皮疹が再現出来ないことから, ケンビクロレラ内服に基づく光毒性皮膚炎と診断した。
ISSN:0018-1390
1884-541X
DOI:10.11340/skinresearch1959.22.70