大腸内視鏡検査の視野確保における先端アタッチメント評価法の検討
大腸内視鏡先端アタッチメントについて,机上実験により視野確保における有用性を検討した。ϕ50mmの円筒内にゴムバンドを用いて高さ15mmの大腸襞モデルを作成し,6方向(0時/2時/4時/6時/8時/10時)の襞遠位側の観察可能範囲を,(1)アタッチメント,(2)4mm透明アタッチメント装着,(3)突起付アタッチメント(Endocuff)装着の各条件下で計測した。いずれのアタッチメントを装着した場合も,アタッチメントの場合と比較して全ての方向で有意に観察可能範囲の改善が得られた(p<0.05)。透明アタッチメントは突起付アタッチメントよりも観察可能範囲が広い傾向になったが,近位側は透明アタッチメ...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 86; no. 1; pp. 40 - 43 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.86.1_40 |
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Summary: | 大腸内視鏡先端アタッチメントについて,机上実験により視野確保における有用性を検討した。ϕ50mmの円筒内にゴムバンドを用いて高さ15mmの大腸襞モデルを作成し,6方向(0時/2時/4時/6時/8時/10時)の襞遠位側の観察可能範囲を,(1)アタッチメント,(2)4mm透明アタッチメント装着,(3)突起付アタッチメント(Endocuff)装着の各条件下で計測した。いずれのアタッチメントを装着した場合も,アタッチメントの場合と比較して全ての方向で有意に観察可能範囲の改善が得られた(p<0.05)。透明アタッチメントは突起付アタッチメントよりも観察可能範囲が広い傾向になったが,近位側は透明アタッチメント越しでの観察となった。大腸襞モデルの人体の再現性の妥当性や臨床応用の妥当性など更なる検証を要するが,本机上実験は先端アタッチメントの有用性を定量的に評価し得る有効な手法と考えられる。 |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_40 |