口腔画像の自動診断における撮影機器の違いによる影響―一眼レフと蛍光観察機器の比較

近年、深層学習により医療画像診断では精度が専門医を超える分野も出るほど、目覚ましい成果を上げている。しかし、現状画像診断が行われている医療画像はいずれも撮影機器や方法などが決められたフォーマットが整ったものである。口腔外科および歯科領域において最も頻繁に撮影されるのは、多様な種類の一眼レフカメラを用いた、撮影範囲、撮影角度、撮影条件、光量、画素数などが全く統一されていない撮影画像であり、フォーマットが整った医用画像に比べノイズが大きいものであるため、少数のデータセットでは診断精度の向上が難しいという問題がある。その中で、口腔画像は歯列や口腔内の状態から個人特定、健康状態の推定ができるという個人...

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Published in生体医工学 Vol. Annual59; no. Abstract; p. 301
Main Authors 星, 和人, 尾上, 恵美子, 野田, 明里, 森川, 貴迪, 村上, 遥, 柴原, 孝彦, 高野, 正行, 松尾, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2021
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual59.301

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Summary:近年、深層学習により医療画像診断では精度が専門医を超える分野も出るほど、目覚ましい成果を上げている。しかし、現状画像診断が行われている医療画像はいずれも撮影機器や方法などが決められたフォーマットが整ったものである。口腔外科および歯科領域において最も頻繁に撮影されるのは、多様な種類の一眼レフカメラを用いた、撮影範囲、撮影角度、撮影条件、光量、画素数などが全く統一されていない撮影画像であり、フォーマットが整った医用画像に比べノイズが大きいものであるため、少数のデータセットでは診断精度の向上が難しいという問題がある。その中で、口腔画像は歯列や口腔内の状態から個人特定、健康状態の推定ができるという個人情報が多く含まれたものであるため現在オープンデータセットがなく、少数で精度を上げる工夫も必要である。本研究では撮影フォーマットのうち撮影機器が与える影響を検証するため、1.一眼レフカメラで撮影した画像と2.蛍光観察機器を用いて撮影した蛍光画像をそれぞれ1000件使い、CNNを用いたモデルで学習させた際精度等でどのような違いが出るのかを検証した。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual59.301