成人の歯の喪失の初発現部位
本研究は,歯科保健の面から歯の喪失のターゲッにすべき歯種を解析することを目的として,喪失歯の初発部位を調査した。対象は1992年度の職場の健診の受診者(20〜49歳)で欠損歯(第三大臼歯を除Oのない者のうち,1997年度の健診において1歯を喪失していた男性102名,女性45名とした。初発の喪失部位について,男性は,下顎第二大臼歯が15.7‰下顎第一大臼歯が14.7%であった。一方,女性は下顎第一大臼歯が31.1‰上顎第一大臼歯が11.0%であった。女性は男性より下顎第一大臼歯の喪失する割合(31.1%)が有意(p<0.05)に高かった。男性の20〜34歳群は,35〜49歳群より上顎第二小...
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Published in | JOURNAL OF DENTAL HEALTH Vol. 51; no. 3; pp. 258 - 262 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 口腔衛生学会
2001
Japanese Society for Oral Health |
Subjects | |
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ISSN | 0023-2831 2189-7379 |
DOI | 10.5834/jdh.51.3_258 |
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Summary: | 本研究は,歯科保健の面から歯の喪失のターゲッにすべき歯種を解析することを目的として,喪失歯の初発部位を調査した。対象は1992年度の職場の健診の受診者(20〜49歳)で欠損歯(第三大臼歯を除Oのない者のうち,1997年度の健診において1歯を喪失していた男性102名,女性45名とした。初発の喪失部位について,男性は,下顎第二大臼歯が15.7‰下顎第一大臼歯が14.7%であった。一方,女性は下顎第一大臼歯が31.1‰上顎第一大臼歯が11.0%であった。女性は男性より下顎第一大臼歯の喪失する割合(31.1%)が有意(p<0.05)に高かった。男性の20〜34歳群は,35〜49歳群より上顎第二小臼歯(13.2%)が,35〜49歳群は,20〜34歳群より下顎第一大臼歯(18.4%)および下顎第二大臼歯(18.4%)の割合が高い傾向であった。 |
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ISSN: | 0023-2831 2189-7379 |
DOI: | 10.5834/jdh.51.3_258 |