「リンパ浮腫患者用自己管理スキル尺度」の開発と信頼性・妥当性の検討
目的:本研究は,リンパ浮腫と診断された患者の「リンパ浮腫患者用自己管理スキル尺度(LESMS尺度)」の開発と,信頼性と妥当性の検討を目的とする。 方法:LESMS尺度の質問項目は,2001年~2011年のリンパ浮腫患者の看護に関する原著論文と書籍より抽出した。そして,内容妥当性が確認された36項目の「LESMS尺度試作版」を用い,質問紙調査を実施した。対象者は研究の同意を得た284名であった。 結果:探索的因子分析と検証的因子分析の結果,LESMS尺度は『リンパ浮腫の自己管理スキル』を高次因子とした16項目4因子構造モデルで,妥当な適合度が確認された。また,LESMS尺度のCronbach’s...
Saved in:
Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 39; no. 5; pp. 5_15 - 5_27 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
2016
Japan Society of Nursing Research |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
DOI | 10.15065/jjsnr.20160502001 |
Cover
Summary: | 目的:本研究は,リンパ浮腫と診断された患者の「リンパ浮腫患者用自己管理スキル尺度(LESMS尺度)」の開発と,信頼性と妥当性の検討を目的とする。 方法:LESMS尺度の質問項目は,2001年~2011年のリンパ浮腫患者の看護に関する原著論文と書籍より抽出した。そして,内容妥当性が確認された36項目の「LESMS尺度試作版」を用い,質問紙調査を実施した。対象者は研究の同意を得た284名であった。 結果:探索的因子分析と検証的因子分析の結果,LESMS尺度は『リンパ浮腫の自己管理スキル』を高次因子とした16項目4因子構造モデルで,妥当な適合度が確認された。また,LESMS尺度のCronbach’s α 係数は .858で,内的一貫性が確認された。さらに,LESMS尺度の妥当性を確認した。 結論:LESMS尺度の信頼性と妥当性は確認され,外来のリンパ浮腫患者の自己管理スキル評価尺度として活用できる。 |
---|---|
ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20160502001 |