破裂急性期脳動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術

「はじめに」脳動脈瘤の根治的治療として, 開頭クリッピング手術(開頭術)と脳血管内コイル塞栓術(塞栓術)がある. 当院ではおもにマンパワーの問題から, 塞栓術を第一選択としている. 最近は動脈瘤塞栓支援用ステントが進化したこともあり, 塞栓術の割合が増加しているが, 当院では最近まで破裂急性期例に対するステント併用塞栓術は行っていなかった. しかし, 2016年12月に初めて急性期ステント併用塞栓術を行って以降, ステントを使用する以外の方法がない場合にはこれを行っている. 本報では, 当院第1例目の急性期ステント併用塞栓術以降, 2017年末までの当院の破裂脳動脈瘤治療の成績を振り返り, 急...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 49; no. 1; pp. 34 - 37
Main Authors 森田, 隆弘, 上之原, 広司, 井上, 敬, 針生, 新也, 江面, 正幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2021
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.49.34

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Summary:「はじめに」脳動脈瘤の根治的治療として, 開頭クリッピング手術(開頭術)と脳血管内コイル塞栓術(塞栓術)がある. 当院ではおもにマンパワーの問題から, 塞栓術を第一選択としている. 最近は動脈瘤塞栓支援用ステントが進化したこともあり, 塞栓術の割合が増加しているが, 当院では最近まで破裂急性期例に対するステント併用塞栓術は行っていなかった. しかし, 2016年12月に初めて急性期ステント併用塞栓術を行って以降, ステントを使用する以外の方法がない場合にはこれを行っている. 本報では, 当院第1例目の急性期ステント併用塞栓術以降, 2017年末までの当院の破裂脳動脈瘤治療の成績を振り返り, 急性期ステント併用塞栓術の有効性を検証する. 「対象」対象は2016年12月から2017年12月までにステント併用塞栓術を行った4例. 男性2例, 女性2例. 年齢は54-72歳で平均66.5歳.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.49.34