大腸内視鏡のための簡易型練習器具の製作

我々は身近な材料で簡単にできる大腸内視鏡検査(以下,CS)用の練習モデルを製作し,入門者の訓練に役立てているので紹介する。台座となる段ボール板にCSが通過する紙パイプを固定し,目印となる駒をパイプの先に置きこれを術者はCSで捉える。その後,目印を視野から逃さないようにCSをローテーションさせる。この際に右手の軸回転操作と左手のアングルノブ操作がうまく連係しなくては視野内に標的を捉え続けることは難しい。  本練習モデルはローテーション操作とアングル操作の連係に特化した練習モデルである。両操作を円滑に連係させて標的を任意の角度に捉えるテクニックは上級者では無意識のうちに行うが初心者では難しい技術で...

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Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 81; no. 2; pp. 39 - 43
Main Authors 瀬戸口, 智彦, 大石, 公男, 砂山, 健一, 小里, 俊幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 07.12.2012
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.81.2_39

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Summary:我々は身近な材料で簡単にできる大腸内視鏡検査(以下,CS)用の練習モデルを製作し,入門者の訓練に役立てているので紹介する。台座となる段ボール板にCSが通過する紙パイプを固定し,目印となる駒をパイプの先に置きこれを術者はCSで捉える。その後,目印を視野から逃さないようにCSをローテーションさせる。この際に右手の軸回転操作と左手のアングルノブ操作がうまく連係しなくては視野内に標的を捉え続けることは難しい。  本練習モデルはローテーション操作とアングル操作の連係に特化した練習モデルである。両操作を円滑に連係させて標的を任意の角度に捉えるテクニックは上級者では無意識のうちに行うが初心者では難しい技術である。  実際にこの技術を習熟するには時間を要するが本モデルを用いた練習が有用であると考える。各施設でのCS教育の一助になれば幸いである。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.81.2_39