帰属確率とMin-Max法によるX線画像所見に基づいた小児股関節診断システム
多項目入力に対する多項目出力を行う診断ロジックを,非線形多変量解析を用いて構築し,小児股関節X線画像の診断に応用した。小児股関節診断システムは,X線画像から得られる外側方移動率,上方移動率,OE角,α角を入力とし,股関節脱臼,臼蓋形成不全,正常の診断結果を出力と考え,帰属確率関数を導入し,2項目ごとの相乗効果とMin-Max判定により診断を行った。小児股関節のX線画像110症例を対象とし,このデータをシステム構築用と,システム検証用の2グループに分けた。システム構築用データで開発した診断システムに,検証用データを適用した結果,整形外科医師の確定診断と92.9%が一致した。小児股関節診断において...
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Published in | バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 Vol. 12; no. 1; pp. 1 - 8 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
11.05.2010
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Subjects | |
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ISSN | 1345-1537 2424-2578 |
DOI | 10.24466/jbfsa.12.1_1 |
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Summary: | 多項目入力に対する多項目出力を行う診断ロジックを,非線形多変量解析を用いて構築し,小児股関節X線画像の診断に応用した。小児股関節診断システムは,X線画像から得られる外側方移動率,上方移動率,OE角,α角を入力とし,股関節脱臼,臼蓋形成不全,正常の診断結果を出力と考え,帰属確率関数を導入し,2項目ごとの相乗効果とMin-Max判定により診断を行った。小児股関節のX線画像110症例を対象とし,このデータをシステム構築用と,システム検証用の2グループに分けた。システム構築用データで開発した診断システムに,検証用データを適用した結果,整形外科医師の確定診断と92.9%が一致した。小児股関節診断において,開発した診断システムの有用性が示唆された。 |
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ISSN: | 1345-1537 2424-2578 |
DOI: | 10.24466/jbfsa.12.1_1 |