e-learningと学内実習を組み合わせたブレンド型の看護学実習を受けた学生の経験

目的:e-learningと学内実習を組み合わせたブレンド型の看護学実習を受けた学生の経験を明らかにし、効果的な実習を行う上での課題を検討する。方法:看護系大学4年生8名を対象に半構造化面接を行い、カテゴリ化した。結果:ブレンド型の実習に取り組んだ経験は、【学習ツールの組み合わせにより効果的な学びにつながる】【新しい学習方式の中で自分なりに工夫して学ぶ】【e-learningを用いた実習方法に戸惑う】【e-learningでは目の前に相手がいないので行動することが難しい】等の10カテゴリが示された。結論:ブレンド型の実習により、学生は不慣れな状況下で難しさや戸惑いを感じながらもこれまでの経験を...

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Published inJournal of Japan Academy of Human Care Science Vol. 16; no. 2; pp. 25 - 33
Main Authors 末安, 明美, 細見, 明代, 橋本, こころ, 山田, 千春
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヒューマンケア科学学会 2023
Japan Academy of Human Care Science
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ISSN1882-6962
2436-0309
DOI10.50922/jjahcs.2022017-E

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Summary:目的:e-learningと学内実習を組み合わせたブレンド型の看護学実習を受けた学生の経験を明らかにし、効果的な実習を行う上での課題を検討する。方法:看護系大学4年生8名を対象に半構造化面接を行い、カテゴリ化した。結果:ブレンド型の実習に取り組んだ経験は、【学習ツールの組み合わせにより効果的な学びにつながる】【新しい学習方式の中で自分なりに工夫して学ぶ】【e-learningを用いた実習方法に戸惑う】【e-learningでは目の前に相手がいないので行動することが難しい】等の10カテゴリが示された。結論:ブレンド型の実習により、学生は不慣れな状況下で難しさや戸惑いを感じながらもこれまでの経験を生かしながら学びを深化させていた。課題は、学生のレディネスに応じてe-learningや学内実習の組み合わせを工夫することや、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、教材の工夫や学生の心身への影響を配慮し、他学生や教員とつながりが感じられる学習環境の調整が重要となる。
ISSN:1882-6962
2436-0309
DOI:10.50922/jjahcs.2022017-E