小児顎顔面骨折40症例の臨床統計的検討

緒言 小児の顎骨骨折は成人の場合と異なり, 顎骨が成長過程にあり, また歯の成長発育過程にあるため, その治療に十分な配慮が必要である. しかしながら, 小児顎骨骨折の治療法が確立していない現状において, 治療成績を含めた臨床的検討には意義があると思われる. 今回われわれは, 当科にて治療を行った小児顎骨骨折症例について臨床統計的検討を行い, 若干の知見を得たので報告する. 対象症例と研究方法 1986年1月から1991年12月までの6年間に, 大阪大学歯学部附属病院第2口腔外科を受診し, 分析可能であった16歳未満の40例の小児顎顔面骨折症例(歯槽突起骨折を除く)を対象とした. 調査方法とし...

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Published in小児口腔外科 Vol. 5; no. 1; pp. 1 - 8
Main Authors 加納, 康行, 浄徳, 佳之, 額田, 純一郎, 作田, 正義, 足立, 実, 松本, 理基, 太田, 嘉幸, 藤代, 博巳, 上房, 健裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 31.05.1995
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.5.1

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Summary:緒言 小児の顎骨骨折は成人の場合と異なり, 顎骨が成長過程にあり, また歯の成長発育過程にあるため, その治療に十分な配慮が必要である. しかしながら, 小児顎骨骨折の治療法が確立していない現状において, 治療成績を含めた臨床的検討には意義があると思われる. 今回われわれは, 当科にて治療を行った小児顎骨骨折症例について臨床統計的検討を行い, 若干の知見を得たので報告する. 対象症例と研究方法 1986年1月から1991年12月までの6年間に, 大阪大学歯学部附属病院第2口腔外科を受診し, 分析可能であった16歳未満の40例の小児顎顔面骨折症例(歯槽突起骨折を除く)を対象とした. 調査方法としては, 外来および入院診療録, X線写真を基に臨床的観察を行った.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.5.1