呼吸器感染症に対するAmoxicillin (Pasetocin) の臨床的検討
Amoxicillin (α-Amino-p-hydroxybenzyl penicillin) は, Fig. 1のような構造をもつ経口用の広範囲スペクトルの合成ペニシリンである (以下AMPCと略す)。抗菌スペクトルおよび抗菌力は, ほとんどAmpicillinと同程度であるが, 経口投与時の吸収率が高く, 血中濃度は同量のAmpicillinの2~3倍に達する1, 2, 3, 4)。同時に, 吸収は食餌によつて大きく左右されることがないのも特徴だとされている5)。 今回, われわれは, 呼吸器感染症30例に対して協和醸酵から供与されたAmoxicillinを使用して薬剤の臨床効果と副作用...
Saved in:
Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 29; no. 3; pp. 332 - 339 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
01.03.1976
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | Amoxicillin (α-Amino-p-hydroxybenzyl penicillin) は, Fig. 1のような構造をもつ経口用の広範囲スペクトルの合成ペニシリンである (以下AMPCと略す)。抗菌スペクトルおよび抗菌力は, ほとんどAmpicillinと同程度であるが, 経口投与時の吸収率が高く, 血中濃度は同量のAmpicillinの2~3倍に達する1, 2, 3, 4)。同時に, 吸収は食餌によつて大きく左右されることがないのも特徴だとされている5)。 今回, われわれは, 呼吸器感染症30例に対して協和醸酵から供与されたAmoxicillinを使用して薬剤の臨床効果と副作用について検討を加えたので報告する。 |
---|---|
ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.29.332 |