大学における保健管理施設と生協の協働による「ヘルシー弁当」の開発と展開

目的:大学における学生・教職員への保健指導・健康教育の実践として,大学の保健管理施設と生活協同組合(生協)が協働し,エネルギー量や食塩量の「目安」となる弁当の開発・展開を行った.事業/活動内容:「500 kcal以下,野菜4種類以上,塩分3 g以下」をコンセプトとし,学校医,看護師,管理栄養士が協働し弁当を作成した.製造・販売は生協が行った.普及を目的に,シールやロゴ,ポスターの作成などの活動を行った.計4回のミニ講義を行い,質問票調査によって学内における認知度や今後の課題などを確認した.事業/活動評価:2015年10月~2020年3月の期間において,リニューアルを含む計36種類の弁当が展開さ...

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Published in日本健康教育学会誌 Vol. 30; no. 3; pp. 248 - 254
Main Authors 松崎, 慶一, 八木, 亜紀, 大坪, 沙織, 雜賀, 真梨, 江邉, 紋華, 石見, 拓, 川村, 孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康教育学会 31.08.2022
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Summary:目的:大学における学生・教職員への保健指導・健康教育の実践として,大学の保健管理施設と生活協同組合(生協)が協働し,エネルギー量や食塩量の「目安」となる弁当の開発・展開を行った.事業/活動内容:「500 kcal以下,野菜4種類以上,塩分3 g以下」をコンセプトとし,学校医,看護師,管理栄養士が協働し弁当を作成した.製造・販売は生協が行った.普及を目的に,シールやロゴ,ポスターの作成などの活動を行った.計4回のミニ講義を行い,質問票調査によって学内における認知度や今後の課題などを確認した.事業/活動評価:2015年10月~2020年3月の期間において,リニューアルを含む計36種類の弁当が展開され,累計75,405食が販売された.生協が製造した弁当の販売個数に対するヘルシー弁当の割合は年ごとに上昇した.直近の2年間(2018年度,2019年度)で合計12種類のリニューアルが行われた.計4回のミニ講義には33名が参加し,24名(男性6名,女性18名)が質問票調査に回答した.コンセプトの重要性は回答者の66.7%(18名)が「良く理解出来た」と回答した.今後の課題:我々が開発した「ヘルシー弁当」は学内において認知され始め,年ごとに理解が深まった.若年層へのアプローチ強化,持続可能な製造・販売体制の構築によって,更なる普及が期待される.
ISSN:1340-2560
1884-5053
DOI:10.11260/kenkokyoiku.30.248