小学生と大学生の運動パフォーマンスに与える多様練習の効果
本研究では小学生 (9歳児, 12歳児) および大学生の被験者に共通の運動課題を課して, 練習の多様性効果を発達的観点から検討した。 その際, 被験者は立幅跳のグレーディング課題を課せられた。習得過程においてコンスタント条件群は最大跳躍距離の2/6の距離を60試行跳び, ランダム条件群は最大跳躍距離の1/6, 2/6および4/6の距離をランダムに合計60試行跳躍した。次に転移過程では両条件群ともに経験のない最大跳躍距離の3/6の距離を10試行跳躍した。 その結果, 大学生男子を除いて, すべての年齢層で練習の効果が認められたが, 大学生よりも小学生にこの効果が顕著であった。また, 成人でも習熟...
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Published in | 発育発達研究 Vol. 1994; no. 22; pp. 13 - 19 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本発育発達学会
30.07.1994
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Summary: | 本研究では小学生 (9歳児, 12歳児) および大学生の被験者に共通の運動課題を課して, 練習の多様性効果を発達的観点から検討した。 その際, 被験者は立幅跳のグレーディング課題を課せられた。習得過程においてコンスタント条件群は最大跳躍距離の2/6の距離を60試行跳び, ランダム条件群は最大跳躍距離の1/6, 2/6および4/6の距離をランダムに合計60試行跳躍した。次に転移過程では両条件群ともに経験のない最大跳躍距離の3/6の距離を10試行跳躍した。 その結果, 大学生男子を除いて, すべての年齢層で練習の効果が認められたが, 大学生よりも小学生にこの効果が顕著であった。また, 成人でも習熟レベルの低い女子にこの効果が著しかった。 |
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ISSN: | 1340-8682 1884-359X |
DOI: | 10.5332/hatsuhatsu.1994.13 |