遠赤外線による温熱療法が生体へ与える影響
本研究では, 近年, 医学界において免疫賦活作用を有する癌治療法として, 改めて注目されている温熱療法 (加温刺激) が生体へ与える影響を検討した. 被験者6名に遠赤外線を照射する導赤外線サウナ “スマーテイ” (株式会杜フジカ製) を用い, 30分間照射することによる加温刺激を与えた. スマーティ照射による加温刺激を受ける前をコントロールとし, 48時間後, 96時間後の計3回, 前腕より採血し, 血液学的, 血清生化学的および免疫学的検査から検討した. その結果, スマーティ照射による加温刺激は, 生体に自己防御機能を活性化させるストレッサーとなり, 免疫細胞であるT細胞含有比率とサイトカ...
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Published in | 日本ハイパーサーミア学会誌 Vol. 20; no. 4; pp. 257 - 265 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
日本ハイパーサーミア学会
2004
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0911-2529 1881-9516 |
DOI | 10.3191/thermalmedicine.20.257 |
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Summary: | 本研究では, 近年, 医学界において免疫賦活作用を有する癌治療法として, 改めて注目されている温熱療法 (加温刺激) が生体へ与える影響を検討した. 被験者6名に遠赤外線を照射する導赤外線サウナ “スマーテイ” (株式会杜フジカ製) を用い, 30分間照射することによる加温刺激を与えた. スマーティ照射による加温刺激を受ける前をコントロールとし, 48時間後, 96時間後の計3回, 前腕より採血し, 血液学的, 血清生化学的および免疫学的検査から検討した. その結果, スマーティ照射による加温刺激は, 生体に自己防御機能を活性化させるストレッサーとなり, 免疫細胞であるT細胞含有比率とサイトカイン産生に影響を与えることが確認された. |
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ISSN: | 0911-2529 1881-9516 |
DOI: | 10.3191/thermalmedicine.20.257 |