国産化99Mo/99mTcの医療運用に向けての課題―国産化99Mo/99mTcの製造上の課題

現在,国内に供給されている99Moは,核分裂法による99Mo製品である。99Moの比放射能が高くジェネレータの調製が容易で製薬上の問題はないが,濃縮ウランをターゲットとするため国内生産の計画はない。99Mo/99mTc国産化にあたりJMTR再稼動に伴う中性子捕獲法による製造及び,加速器による製造法が検討され,国内需要の20%程度を生産する計画が進んでいる。これらの方法では比放射能の低い99Moからミルキングした99mTcを短時間で濃縮・精製し,安定した製薬化を行うことが課題である。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 61; no. 9; pp. 489 - 496
Main Author 山林, 尚道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2012
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Summary:現在,国内に供給されている99Moは,核分裂法による99Mo製品である。99Moの比放射能が高くジェネレータの調製が容易で製薬上の問題はないが,濃縮ウランをターゲットとするため国内生産の計画はない。99Mo/99mTc国産化にあたりJMTR再稼動に伴う中性子捕獲法による製造及び,加速器による製造法が検討され,国内需要の20%程度を生産する計画が進んでいる。これらの方法では比放射能の低い99Moからミルキングした99mTcを短時間で濃縮・精製し,安定した製薬化を行うことが課題である。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.61.489