Staphylomycinに関する細菌学的研究
本論文の要旨は昭和42年6月2日名古屋市愛和文化講堂における第15回日本化学療法学会総会において報告した。 Staphylomycinは, 1954年ベルギーのR. I. T. 研究陣によつてStreptomyces virginiaeから分離精製されたグラム陽性菌群に有効な抗生物質である。本物質は, 構成要素M1 (75%), M2 (5%以下), S (5%) からなる黄色粉末で, 水に溶解しにくく, 有機溶媒には容易に溶解する。 Staphylomycinは, 1950年フランスにおいて発見されたPristinamycinおよび1956年梅沢らによつて発見されたMikamycinにきわめ...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 21; no. 1; pp. 15 - 18 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
01.02.1968
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ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
DOI | 10.11553/antibiotics1968b.21.15 |
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Summary: | 本論文の要旨は昭和42年6月2日名古屋市愛和文化講堂における第15回日本化学療法学会総会において報告した。 Staphylomycinは, 1954年ベルギーのR. I. T. 研究陣によつてStreptomyces virginiaeから分離精製されたグラム陽性菌群に有効な抗生物質である。本物質は, 構成要素M1 (75%), M2 (5%以下), S (5%) からなる黄色粉末で, 水に溶解しにくく, 有機溶媒には容易に溶解する。 Staphylomycinは, 1950年フランスにおいて発見されたPristinamycinおよび1956年梅沢らによつて発見されたMikamycinにきわめて類似した抗生物質であり, 今回私どもはこれら3種の抗生物質をできる限り同一条件で試験管内およびマウス生体内抗菌作用を比較検討し, 2, 3の知見を得たので, ここに報告する。 |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.21.15 |