卒業後,老年学の講義は役立っているのか~卒業生へのアンケート結果より
当大学では2007年度より作業療法学科(理学療法学科は選択科目)の学生へ15回/年間の老年学の講義を行ってきた.今回,これまで卒業した学生を対象に老年学の講義が有益であったかを問うアンケート調査を行い,卒業生計511人中58人から回答を得た.結果は,老年学の講義が大いに役立っている,と回答した人数は1人(1.7%),以下役立っている30人(51.7%),役立っていない26人(44.8%),全く役立っていない1人(1.7%)であった.役立っていない理由を検討した結果,今後の講義には,日常臨床で対応が問われていることや,なぜ老年学が必要なのかなどを見直し,これまで以上に,より具体的に掘り下げる必要...
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Published in | 日本老年医学会雑誌 Vol. 58; no. 3; pp. 446 - 452 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本老年医学会
25.07.2021
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0300-9173 |
DOI | 10.3143/geriatrics.58.446 |
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Summary: | 当大学では2007年度より作業療法学科(理学療法学科は選択科目)の学生へ15回/年間の老年学の講義を行ってきた.今回,これまで卒業した学生を対象に老年学の講義が有益であったかを問うアンケート調査を行い,卒業生計511人中58人から回答を得た.結果は,老年学の講義が大いに役立っている,と回答した人数は1人(1.7%),以下役立っている30人(51.7%),役立っていない26人(44.8%),全く役立っていない1人(1.7%)であった.役立っていない理由を検討した結果,今後の講義には,日常臨床で対応が問われていることや,なぜ老年学が必要なのかなどを見直し,これまで以上に,より具体的に掘り下げる必要性を感じた. |
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ISSN: | 0300-9173 |
DOI: | 10.3143/geriatrics.58.446 |