慢性腎臓病患者の食事療法に対する自己管理行動アセスメント指標の開発

【目的】本研究の目的は,慢性腎臓病患者の食事療法自己管理行動アセスメント指標を開発することである。 【方法】アセスメント指標として,強化の原理の枠組み,すなわち先行条件,食行動,結果,強化子に基づいて27項目を作成した。質問紙調査は,慢性腎臓病で外来に通院し,食事療法を行っている患者974名に実施された。調査票は455名から回収され,条件を満たした405名を分析対象とした。 【結果】対象者は平均年齢63.9±13.9歳,男性64.7%であった。項目分析の結果によって24項目が選択された。探索的因子分析した結果,5因子が抽出され,強化の原理の枠組みと類似していた。構成概念間のモデル適合度は共分散...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 37; no. 5; pp. 5_1 - 5_10
Main Authors 鎌倉, やよい, 片岡, 笑美子, 小森, 和子, 日比野, 友子, 深田, 順子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.12.2014
Subjects
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20140722001

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Summary:【目的】本研究の目的は,慢性腎臓病患者の食事療法自己管理行動アセスメント指標を開発することである。 【方法】アセスメント指標として,強化の原理の枠組み,すなわち先行条件,食行動,結果,強化子に基づいて27項目を作成した。質問紙調査は,慢性腎臓病で外来に通院し,食事療法を行っている患者974名に実施された。調査票は455名から回収され,条件を満たした405名を分析対象とした。 【結果】対象者は平均年齢63.9±13.9歳,男性64.7%であった。項目分析の結果によって24項目が選択された。探索的因子分析した結果,5因子が抽出され,強化の原理の枠組みと類似していた。構成概念間のモデル適合度は共分散構造分析を行い,GFIは .835であった。24項目全体のCronbachのα 係数は .81であった。 【結論】開発した食事療法自己管理行動アセスメント指標の妥当性と信頼性が許容範囲であることが確認された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20140722001