歩行分析における加速度計の適切な装着部位 相互相関係数を用いた比較

〔目的〕本研究は,歩行分析における最適な加速度計装着部位を同定することを目的とした.〔対象〕健常成人男性15名とした.〔方法〕快適歩行にて鉛直・前後・左右成分の体幹加速度と床反力を同時に測定した.加速度計は第10胸椎(Th10),第3腰椎(L3),第2仙椎(S2)に装着した.左右下肢合成床反力と加速度より算出した床反力推定値との一致度の指標として,3つの装着部位での相互相関係数(CC)により比較した.〔結果〕鉛直・前後成分のCCはL3にて最も高く,左右成分のCCはいずれも低かった.〔結語〕歩行分析では加速度計をL3に装着することにより,鉛直・前後成分では実際の床反力に近似した波形パターンを得ら...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 6; pp. 785 - 789
Main Authors 小原, 謙一, 渡邉, 進, 石田, 弘, 新小田, 幸一, 大坂, 裕, 吉村, 洋輔, 伊藤, 智崇, 藤田, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.785

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Summary:〔目的〕本研究は,歩行分析における最適な加速度計装着部位を同定することを目的とした.〔対象〕健常成人男性15名とした.〔方法〕快適歩行にて鉛直・前後・左右成分の体幹加速度と床反力を同時に測定した.加速度計は第10胸椎(Th10),第3腰椎(L3),第2仙椎(S2)に装着した.左右下肢合成床反力と加速度より算出した床反力推定値との一致度の指標として,3つの装着部位での相互相関係数(CC)により比較した.〔結果〕鉛直・前後成分のCCはL3にて最も高く,左右成分のCCはいずれも低かった.〔結語〕歩行分析では加速度計をL3に装着することにより,鉛直・前後成分では実際の床反力に近似した波形パターンを得られることが示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.785