Pterional keyholeによる未破裂中大脳動脈瘤clipping術 3次元CT angiographyとosteostomy techniqueによる術前planningの重要性
「はじめに」われわれが開発し発表してきたpterional keyhole clipping術は無剃髪にて, 眼窩周辺部に約40mmの皮膚切開を置き, 側頭筋の部分的剥離と後方への牽引を施行し, pterion前方部に約25mmのmini-craniectomyを施行して中大脳動脈瘤のclipping術を施行する低侵襲手術である(Fig. 1A, B)4-7). 硬膜切開は約22mmと制限されるため, 設定するpterional keyholeの最適の位置は動脈瘤の位置やsphenoid ridgeの発達の程度などによって微妙に違っており患者ごとに術前に正確に決めておく必要がある. 特に動脈瘤...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 36; no. 6; pp. 475 - 481 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2008
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.36.475 |
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Summary: | 「はじめに」われわれが開発し発表してきたpterional keyhole clipping術は無剃髪にて, 眼窩周辺部に約40mmの皮膚切開を置き, 側頭筋の部分的剥離と後方への牽引を施行し, pterion前方部に約25mmのmini-craniectomyを施行して中大脳動脈瘤のclipping術を施行する低侵襲手術である(Fig. 1A, B)4-7). 硬膜切開は約22mmと制限されるため, 設定するpterional keyholeの最適の位置は動脈瘤の位置やsphenoid ridgeの発達の程度などによって微妙に違っており患者ごとに術前に正確に決めておく必要がある. 特に動脈瘤の体部が, sylvian fissure内に存在するのか, 側頭葉内あるいは前頭葉内に埋没して存在するかの術前診断はpterional keyholeの設定部位の決定上できわめて重要である. 今回, われわれは55例の未破裂中大脳動脈瘤に対するpterional keyholeによるclipping術の経験から, keyholeの設定部位を3次元CT angiography(three-dimensional computed tomography angiography:3D-CTA)とosteostomy techniqueを用いて決定する術前シミュレーション法と実際の手術方法とその結果について報告する. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.36.475 |