下部尿路感染症におけるAmoxicillinの臨床的検討

P. A. HUNTERら (1973) は, Beecham Research Laboratoryにおいて, Amoxicillin (以下, AMPCと略す) の基礎実験をおこない, 本剤とAmpicillin (以下, ABPCと略す) の血中濃度および組織内濃度を比較検討した結果, AMPCはABPCよりも短時間に, 高い血中濃度および組織内濃度に達することを報告した。 これは, すでにE. A. P. CROYDONら (1971) によつても指摘されていたことで, その後, 臨床的にも追試され, 本剤の投与量に対する臨床効果 (細菌学的にも) はABPCのおよそ2倍といわれている...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 29; no. 1; pp. 17 - 21
Main Authors 久保, 泰徳, 小野, 利彦, 岩元, 則幸, 矢島, 息吹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 01.01.1976
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Summary:P. A. HUNTERら (1973) は, Beecham Research Laboratoryにおいて, Amoxicillin (以下, AMPCと略す) の基礎実験をおこない, 本剤とAmpicillin (以下, ABPCと略す) の血中濃度および組織内濃度を比較検討した結果, AMPCはABPCよりも短時間に, 高い血中濃度および組織内濃度に達することを報告した。 これは, すでにE. A. P. CROYDONら (1971) によつても指摘されていたことで, その後, 臨床的にも追試され, 本剤の投与量に対する臨床効果 (細菌学的にも) はABPCのおよそ2倍といわれている。 今回, われわれは, この新抗生物質のAmoxicillinを協和醗酵株式会社 (販売名: Pacetocin) から提供を受け, 主として下部尿路感染症に使用し, 特にその投与量と効果の関係を比較検討する機会を得たので, その成績を報告する。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.29.17