頻回肺炎と耳鼻科疾患
肺炎を繰り返した24例を検討したところ,鼻閉と睡眠後と起床時の咳が24名(100%),口呼吸23名(96%),イビキ19名(79%),鼻汁中の好酸球の増加24名(100%)であり,アレルギー性鼻炎24名(100%),アデノイド増殖症17名(76%),副鼻腔炎24名(100%),中耳炎13名(54%),気管支喘息15名(63%)の合併であり,これら耳鼻科的疾患も同時に治療することにより,肺炎の回数を著明に減少させることが出来た.アレルギーと感染,そしてアデノイドなどによる物理的閉塞が相互に影響しあい,病状を悪化させ頻回の肺炎を繰り返したものと思われた.これらの予防には新生児期の鼻閉から注目する必...
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Published in | Pediatric Otorhinolaryngology Japan Vol. 8; no. 2; pp. 44 - 47 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本小児耳鼻咽喉科学会
1987
Japan Society for Pediatric Otorhinolaryngology |
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ISSN | 0919-5858 2186-5957 |
DOI | 10.11374/shonijibi1980.8.2_44 |
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Summary: | 肺炎を繰り返した24例を検討したところ,鼻閉と睡眠後と起床時の咳が24名(100%),口呼吸23名(96%),イビキ19名(79%),鼻汁中の好酸球の増加24名(100%)であり,アレルギー性鼻炎24名(100%),アデノイド増殖症17名(76%),副鼻腔炎24名(100%),中耳炎13名(54%),気管支喘息15名(63%)の合併であり,これら耳鼻科的疾患も同時に治療することにより,肺炎の回数を著明に減少させることが出来た.アレルギーと感染,そしてアデノイドなどによる物理的閉塞が相互に影響しあい,病状を悪化させ頻回の肺炎を繰り返したものと思われた.これらの予防には新生児期の鼻閉から注目する必要があることを報告した. |
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ISSN: | 0919-5858 2186-5957 |
DOI: | 10.11374/shonijibi1980.8.2_44 |