特定健診受診者における主観的咀嚼能力とメタボリックシンドローム関連指標との関係 特定健診結果を用いた検討

〔目的〕特定健診受診者における主観的咀嚼能力とメタボリックシンドローム関連指標との関係について調査した。〔対象〕特定健診受診者56名とした。〔方法〕主観的咀嚼能力における咀嚼良好群と咀嚼不良群間での身体測定項目,血液検査項目,咬合力,食習慣についてのアンケート結果を比較した。〔結果〕咀嚼良好群の咬合力は咀嚼不良群より有意に高値であった。血液検査結果の比較ではHbA1cで咀嚼良好群が咀嚼不良群より有意に低値であった。アンケートでは咀嚼良好群の方が昼食にかける時間が長く,ゆっくりと食事をとり,軟食に偏らないように配慮していた。〔結語〕主観的咀嚼能力が高い者は食事の速さや内容に配慮しており,咬合力も...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 4; pp. 533 - 537
Main Authors 瓜谷, 大輔, 松本, 大輔, 浅野, 恭代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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Summary:〔目的〕特定健診受診者における主観的咀嚼能力とメタボリックシンドローム関連指標との関係について調査した。〔対象〕特定健診受診者56名とした。〔方法〕主観的咀嚼能力における咀嚼良好群と咀嚼不良群間での身体測定項目,血液検査項目,咬合力,食習慣についてのアンケート結果を比較した。〔結果〕咀嚼良好群の咬合力は咀嚼不良群より有意に高値であった。血液検査結果の比較ではHbA1cで咀嚼良好群が咀嚼不良群より有意に低値であった。アンケートでは咀嚼良好群の方が昼食にかける時間が長く,ゆっくりと食事をとり,軟食に偏らないように配慮していた。〔結語〕主観的咀嚼能力が高い者は食事の速さや内容に配慮しており,咬合力も強いと考えられた。また主観的咀嚼能力とHbA1c値との関係が示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.533