障がい者アスリートのための栄養：国際パラリンピック委員会からの提言

• Published in: 栄養学雑誌 Vol. 71; no. 1; pp. 44 - 45
• Main Author: 稲山, 貴代
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 2013; 日本栄養改善学会
• Subjects: スポーツ; パラリンピック; 栄養ガイド; 障がい者
• ISSN: 0021-5147; 1883-7921
• DOI: 10.5264/eiyogakuzashi.71.44

「I. はじめに」 我が国では, 障がい者スポーツのための栄養・食生活に関するガイドはない. ロンドン2012パラリンピック競技大会に栄養支援で帯同した日本パラリンピック委員会大会本部役員から, 国際パラリンピック委員会(以下, IPC)が発表した“Nutrition for Paralympians, a practical guide to eating for health and performance”を入手する機会を得た. このブックレットの存在は, 当該分野に関わる専門家にとって有益な情報であり, ここに紹介したい. 「II. Nutrition for Paralympians」 国際オリンピック委員会(以下, IOC)は, “IOC Consensus Statement on Sports Nutrition”を発表し1, 2), ウェブサイトで公開している. IPCおよびIPC医事委員会は, 2010年のIOCの共同声明2)をもとに加筆修正したブックレット“Nutrition for Paralympians”を作成している(2012年6月).