エコフィード栄養成分測定用近赤外分光計の開発
エコフィードは,未利用食品資源を原材料とする飼料であり,環境問題の解決,飼料自給率の向上に寄与するが,栄養成分のばらつきが大きいことが普及の障害となっている。栄養成分の化学分析には時間と費用がかかるので,我々は,エコフィード分析を目的とした低価格·高性能の小型近赤外分光計の開発を進めた。多数の乾燥飼料エコフィードを各地から集め,高精度近赤外分光計によりスペクトルを測定した。その結果から開発する装置に必要な性能を決定し,それに基づき装置を完成させた。開発した装置の分析性能は高価な大型近赤外分光計と同程度で,重要な成分である水分,粗蛋白質,粗脂肪を,1分以内で分析できる。...
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Published in | 農業食料工学会誌 Vol. 76; no. 6; pp. 524 - 532 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
農業食料工学会
01.11.2014
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Subjects | |
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Summary: | エコフィードは,未利用食品資源を原材料とする飼料であり,環境問題の解決,飼料自給率の向上に寄与するが,栄養成分のばらつきが大きいことが普及の障害となっている。栄養成分の化学分析には時間と費用がかかるので,我々は,エコフィード分析を目的とした低価格·高性能の小型近赤外分光計の開発を進めた。多数の乾燥飼料エコフィードを各地から集め,高精度近赤外分光計によりスペクトルを測定した。その結果から開発する装置に必要な性能を決定し,それに基づき装置を完成させた。開発した装置の分析性能は高価な大型近赤外分光計と同程度で,重要な成分である水分,粗蛋白質,粗脂肪を,1分以内で分析できる。 |
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ISSN: | 2188-224X 2189-0765 |
DOI: | 10.11357/jsamfe.76.6_524 |