臨床実習前準備教育におけるシミュレーターを使用した効率的な臨床技能実習

日本医科大学では,臨床実習前準備教育として「基本臨床実習コース」を行っている.本プログラムの中で臨床技能の初期訓練を目的としたクリニカル・シミュレーション・ラボ臨床技能実習を実施した.効率的な本実習について,学生による授業評価およびアンケート調査結果と併せて報告する. 1) 方法:本実習では,婦人科内診,眼底鏡,耳鏡,乳房触診,直腸診,胸部聴診(心音・肺音),静脈採血の実習を行った.4つのユニットを形成し,1時限(45分)毎にローテートした. 2) 結果:本実習は,4時限,定数50名,2日間で実施した.1回当りの担当教員は9名で,短時間で効率よく実施できた.本実習は高い評価が示され,学生の強い...

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Published in医学教育 Vol. 40; no. 3; pp. 185 - 189
Main Authors 吉村, 明修, 志村, 俊郎, 阿曽, 亮子, 加藤, 貴雄, 中溝, 宗永, 小野, 眞史, 石川, 源, 森本, 泰介, 大野, 忠明, 高岡, 雅子, 竹原, 典子, 田尻, 孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2009
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Summary:日本医科大学では,臨床実習前準備教育として「基本臨床実習コース」を行っている.本プログラムの中で臨床技能の初期訓練を目的としたクリニカル・シミュレーション・ラボ臨床技能実習を実施した.効率的な本実習について,学生による授業評価およびアンケート調査結果と併せて報告する. 1) 方法:本実習では,婦人科内診,眼底鏡,耳鏡,乳房触診,直腸診,胸部聴診(心音・肺音),静脈採血の実習を行った.4つのユニットを形成し,1時限(45分)毎にローテートした. 2) 結果:本実習は,4時限,定数50名,2日間で実施した.1回当りの担当教員は9名で,短時間で効率よく実施できた.本実習は高い評価が示され,学生の強い興味と熱心さが示された. 3) 結論:本実習は,教員の負担を減らし効率的に行われた.教育効果を高めるためには,ラボの利便性の改善,臨床実習における技能教育の充実,臨床実習終了後の評価が必要である.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.40.185