固定用ベルトを装着したハンドヘルドダイナモメーターによる等尺性肩内・外旋筋力測定 検者内・検者間再現性の検討
〔目的〕本研究は,ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)を使用し等尺性肩関節内旋・外旋筋力測定をする際の,検者内・検者間再現性について検討した。〔対象〕検者内再現性の対象者は,健常者21名(男性8名,女性13名)であった。検者間再現性の対象者は,健常者17名(男性9名,女性8名)であった。〔方法〕検者内再現性は,1名の検者が,等尺性肩関節内旋・外旋筋力の測定を3日間の間隔をあけ2日間行った。検者間再現性は,2名の検者が,等尺性肩関節内旋・外旋筋力を測定した。異なる検者の測定間は疲労を考慮し,30分以上の間隔をあけ,同日中に測定し測定順はランダムとした。〔結果〕検者内および検者間再現性につ...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 25; no. 2; pp. 189 - 192 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2010
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.25.189 |
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Summary: | 〔目的〕本研究は,ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)を使用し等尺性肩関節内旋・外旋筋力測定をする際の,検者内・検者間再現性について検討した。〔対象〕検者内再現性の対象者は,健常者21名(男性8名,女性13名)であった。検者間再現性の対象者は,健常者17名(男性9名,女性8名)であった。〔方法〕検者内再現性は,1名の検者が,等尺性肩関節内旋・外旋筋力の測定を3日間の間隔をあけ2日間行った。検者間再現性は,2名の検者が,等尺性肩関節内旋・外旋筋力を測定した。異なる検者の測定間は疲労を考慮し,30分以上の間隔をあけ,同日中に測定し測定順はランダムとした。〔結果〕検者内および検者間再現性について,対応あるt検定,および級内相関係数(以下,ICC)を用いて分析した結果,有意差は認められず,ICCにおいて良好な結果となった。〔結語〕HHDを使用した等尺性肩関節内旋・外旋筋力の測定は,上肢と体幹をベルトで固定することで検者内・検者間再現性はともに良好な結果が得られた。 |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.25.189 |