生活習慣病対策におけるNST活動とその評価

食習慣、運動習慣、休養、嗜好などの生活習慣は、糖尿病や高脂血症、高血圧症、さらにはがん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深く関わっている。これら生活習慣病の対策としては、二次予防(病気の早期発見・早期治療)対策よりも、生活習慣の改善を中心にした一次予防(健康増進・発病予防)に重点を置いた対策の重要性が再認識されてきている。わが国では現在、第三次健康づくり運動「健康日本21」が行なわれているが、各医療機関のNutrition Support Team(NST:栄養サポートチーム)はチームの構成メンバーが各々の専門知識・技術を生かした啓発活動に参画することで貢献できるものと考えられる。す...

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Published in静脈経腸栄養 Vol. 21; no. 2; pp. 2_53 - 2_57
Main Author 月山, 克史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈経腸栄養学会 2006
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Summary:食習慣、運動習慣、休養、嗜好などの生活習慣は、糖尿病や高脂血症、高血圧症、さらにはがん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深く関わっている。これら生活習慣病の対策としては、二次予防(病気の早期発見・早期治療)対策よりも、生活習慣の改善を中心にした一次予防(健康増進・発病予防)に重点を置いた対策の重要性が再認識されてきている。わが国では現在、第三次健康づくり運動「健康日本21」が行なわれているが、各医療機関のNutrition Support Team(NST:栄養サポートチーム)はチームの構成メンバーが各々の専門知識・技術を生かした啓発活動に参画することで貢献できるものと考えられる。すなわち、地域住民に対して生活習慣病に関する予防の知識などを提供する生活習慣病教室の実施である。残念ながら、いまだ十分な活動と評価が行なわれているとはいい難い現状であるが、それは今後の課題としたい。
ISSN:1344-4980
1881-3623
DOI:10.11244/jjspen.21.2_53