野球の連続投球による肩関節外旋筋群の筋疲労

〔目的〕本研究の目的は,連続投球による筋疲労で投球中の肩関節外旋筋群は活動開始時間に変化が起こるかを明らかにすることである.〔対象〕野球歴5年以上の成人男性10名を対象とした.〔方法〕100球の全力投球前後で投球中の筋活動を記録した.最大随意収縮時の活動に対する割合(%MVC)の50%,100%,最大値に到るまでの時間を算出し比較した.〔結果〕投球前後で,50%,100%では活動開始時間はいずれの筋でも著明な変化は見られなかった.最大値では,小円筋のみ有意に遅延が起こり,その他の筋では有意な変化は得られなかった.〔結語〕投球による疲労により,各筋に筋力低下が認められ,活動開始時間の変化は筋によ...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 5; pp. 535 - 538
Main Authors 山中, 悠紀, 吉原, 圭祐, 浦辺, 幸夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.10.2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.535

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Summary:〔目的〕本研究の目的は,連続投球による筋疲労で投球中の肩関節外旋筋群は活動開始時間に変化が起こるかを明らかにすることである.〔対象〕野球歴5年以上の成人男性10名を対象とした.〔方法〕100球の全力投球前後で投球中の筋活動を記録した.最大随意収縮時の活動に対する割合(%MVC)の50%,100%,最大値に到るまでの時間を算出し比較した.〔結果〕投球前後で,50%,100%では活動開始時間はいずれの筋でも著明な変化は見られなかった.最大値では,小円筋のみ有意に遅延が起こり,その他の筋では有意な変化は得られなかった.〔結語〕投球による疲労により,各筋に筋力低下が認められ,活動開始時間の変化は筋により様々であった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.535