Candida albicansの舌への定着に対する口腔ケアジェルの抑制効果

口腔ケアジェルのin vivoにおけるCandida albicans (C.albicans) に対する舌への定着抑制効果を調べたので報告する。5週令のICRメスマウスにプレドニゾロンを腹腔投与するとともに, ディスポーザブル白金耳を使用してマウスの舌表面全体にヒノキチオール含有ジェルを塗布し, その後もマウスの舌を摘出するまで12時間ごとに塗布した。プレドニゾロン投与24時間後にC. albicansを舌に接種した。そして, 感染3日後, 5日後, 7日後に舌を摘出して, 舌に定着したC. albicansの菌数および炎症性サイトカインの舌における産生量を調べた。その結果, 口腔ケアジェル...

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Published inRonen Shika Igaku Vol. 23; no. 4; pp. 435 - 439
Main Authors 冨山, 舞, 玉井, 利代子, 佐藤, 則文, 〓, 雪, 清浦, 有祐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年歯科医学会 2009
Japanese Society of Gerodontology
Subjects
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ISSN0914-3866
1884-7323
DOI10.11259/jsg1987.23.435

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Summary:口腔ケアジェルのin vivoにおけるCandida albicans (C.albicans) に対する舌への定着抑制効果を調べたので報告する。5週令のICRメスマウスにプレドニゾロンを腹腔投与するとともに, ディスポーザブル白金耳を使用してマウスの舌表面全体にヒノキチオール含有ジェルを塗布し, その後もマウスの舌を摘出するまで12時間ごとに塗布した。プレドニゾロン投与24時間後にC. albicansを舌に接種した。そして, 感染3日後, 5日後, 7日後に舌を摘出して, 舌に定着したC. albicansの菌数および炎症性サイトカインの舌における産生量を調べた。その結果, 口腔ケアジェルを塗布した場合には, 塗布しない場合に比較して定着菌数が有意に低下していた。また, 炎症性サイトカインも有意に低下していた。このことから, 口腔ケアジェルをあらかじめ舌に塗布することで, C. albicansの舌への定着を抑制できることが示された。
ISSN:0914-3866
1884-7323
DOI:10.11259/jsg1987.23.435