高血圧症患者の日常生活における自己管理度測定尺度の作成

本研究では外来に通院する高血圧症患者の日常生活における自己管理度測定尺度を作成し,妥当性と信頼性について検討した。調査対象は大学病院の外来患者105名とした。文献検討等により高血圧症患者の日常生活における自己管理の概念枠組みを行い,概念枠組みに添って自己管理の程度を測定するための質問紙原案を作成した。因子分析により3因子27項目の因子解が抽出された。各因子は項目内容により,「食事管理因子」「運動管理因子」「ストレス管理因子」と命名した。基準関連妥当性については,高血圧症患者の日常生活における自己管理尺度と概念が近似した2つの既存の尺度との間に有意な相関を確認した。内的整合性を示す信頼性係数αは...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 28; no. 2; pp. 2_73 - 2_80
Main Authors 上野, 栄一, 坪田, 恵子, 高間, 静子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.06.2005
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20050201008

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Summary:本研究では外来に通院する高血圧症患者の日常生活における自己管理度測定尺度を作成し,妥当性と信頼性について検討した。調査対象は大学病院の外来患者105名とした。文献検討等により高血圧症患者の日常生活における自己管理の概念枠組みを行い,概念枠組みに添って自己管理の程度を測定するための質問紙原案を作成した。因子分析により3因子27項目の因子解が抽出された。各因子は項目内容により,「食事管理因子」「運動管理因子」「ストレス管理因子」と命名した。基準関連妥当性については,高血圧症患者の日常生活における自己管理尺度と概念が近似した2つの既存の尺度との間に有意な相関を確認した。内的整合性を示す信頼性係数αは0.911であった。これらのことから,本尺度は妥当性・信頼性の高い尺度であることが確認できた。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20050201008