複数の女性Brugada症候群患者を有した1家系例
症例1: 42歳女性.27歳より洞不全症候群 (SSS) ・心房頻拍あり, ペースメーカー (PM) 植込み術施行.2001年42歳時, 右側胸部誘導でcoved型ST上昇を認め, ピルジカイニド (PIL) 負荷にて心室粗動が出現した, 突然死の家族歴もあり, PMを植込み型除細動器 (ICD) へ変更した.症例2: 症例1の長女.2004年14歳時, 心房粗動 (AFL) を発症し, カテーテルアブレーション (RFCA) を施行した.電気生理検査 (EPS) でSSSを認め, PIL負荷ではcoved型ST上昇が認められた.症例3: 49歳女性.症例1の姉.39歳よりSSS.2005年s...
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Published in | 心電図 Vol. 26; no. Suppl4; pp. 30 - 35 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
2006
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.26.Suppl4_30 |
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Summary: | 症例1: 42歳女性.27歳より洞不全症候群 (SSS) ・心房頻拍あり, ペースメーカー (PM) 植込み術施行.2001年42歳時, 右側胸部誘導でcoved型ST上昇を認め, ピルジカイニド (PIL) 負荷にて心室粗動が出現した, 突然死の家族歴もあり, PMを植込み型除細動器 (ICD) へ変更した.症例2: 症例1の長女.2004年14歳時, 心房粗動 (AFL) を発症し, カテーテルアブレーション (RFCA) を施行した.電気生理検査 (EPS) でSSSを認め, PIL負荷ではcoved型ST上昇が認められた.症例3: 49歳女性.症例1の姉.39歳よりSSS.2005年saddle-back型ST上昇を認めた, PIL負荷にてcoved型ST上昇を経て心室細動 (VF) が出現した.AFLも認めRFCAを行った.SSSの存在, 家族歴PILに対する反応性を考慮し, ICD植込みを行った.1家系内の姉妹・母娘で, Brugada症候群とSSS・上室性頻拍を合併して認めた報告はなく, まれと考えられる. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.26.Suppl4_30 |