猫の精巣腫瘍の7例

猫の精巣腫瘍7例について, 病理組織学的検索を行った.腫瘍は, 精上皮腫3例, 間細胞腫3例, 奇形腫1例であった. 猫の精上皮腫と間細胞腫の肉眼的および組織学的所見は, 犬においてみられるものと類似していた. これら7例中, 間細胞腫と奇形種の2例は, 潜在精巣に発生がみられた. また, 外科手術後, 3例が術後2年以内にその他の原因で死亡, 2例が追跡不能で, 2例が生存中である. 今回, 例数が少ないため, 確定的なことはいうのは困難であり, 今後, 臨床的挙動についてはさらなる検討が必要と考えられた....

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Published in日本獣医師会雑誌 Vol. 53; no. 10; pp. 673 - 675
Main Authors 中野, 康弘, 白地, 友子, 南, 毅生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.10.2000
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Summary:猫の精巣腫瘍7例について, 病理組織学的検索を行った.腫瘍は, 精上皮腫3例, 間細胞腫3例, 奇形腫1例であった. 猫の精上皮腫と間細胞腫の肉眼的および組織学的所見は, 犬においてみられるものと類似していた. これら7例中, 間細胞腫と奇形種の2例は, 潜在精巣に発生がみられた. また, 外科手術後, 3例が術後2年以内にその他の原因で死亡, 2例が追跡不能で, 2例が生存中である. 今回, 例数が少ないため, 確定的なことはいうのは困難であり, 今後, 臨床的挙動についてはさらなる検討が必要と考えられた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.53.673