足関節位置覚検査法における測定方法の相違が誤認角度に及ぼす影響 自動的検査法と他動的検査法の比較

〔目的〕足関節位置覚検査法における測定方法の相違による特性を把握するために,自動的検査法と他動的検査法について実測誤差および絶対誤差を検証した。〔方法〕健常者を対象とし,測定肢位は,足関節回外0 °もしくは20°位において,背屈10 °,底屈10°,底屈30°の3条件,計6肢位とした。〔結果〕実測誤差では,他動的検査法の方が自動的検査法よりも足関節底屈30 °時において小さく見積もられた。しかし絶対誤差では自動的検査法と他動的検査法に相違は認められなかった。〔結語〕他動的検査法の実測誤差において,足関節底屈位となることによって背屈方向へ誤認する傾向を示唆した。今後は障害発生との関連性を検討する...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 1; pp. 49 - 54
Main Authors 横山, 茂樹, 根地嶋, 誠, 蒲田, 和芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.49

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Summary:〔目的〕足関節位置覚検査法における測定方法の相違による特性を把握するために,自動的検査法と他動的検査法について実測誤差および絶対誤差を検証した。〔方法〕健常者を対象とし,測定肢位は,足関節回外0 °もしくは20°位において,背屈10 °,底屈10°,底屈30°の3条件,計6肢位とした。〔結果〕実測誤差では,他動的検査法の方が自動的検査法よりも足関節底屈30 °時において小さく見積もられた。しかし絶対誤差では自動的検査法と他動的検査法に相違は認められなかった。〔結語〕他動的検査法の実測誤差において,足関節底屈位となることによって背屈方向へ誤認する傾向を示唆した。今後は障害発生との関連性を検討する必要がある。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.49