シャワー浴やバスタブ浴など温熱習慣の違いが慢性腎臓病の予後に及ぼす影響

背景・目的 我々はCKDモデルマウスを用い、深部体温1–2℃上昇させる温熱介入(30分/日、5回/週)が腎保護的に作用することを既に報告し、人への効果を検証するために健診データと生活様式に関連するアンケートを実施するウェブアンケートシステムを立ち上げた。本研究の目的は疫学疫学研究へのエントリー時点において、温熱習慣群と非温熱習慣群とで生活様式を比較することである。方法 チラシの配布やウェブ広告を用いて個人へ本研究を案内し、エントリー者には日頃の入浴習慣や日本語版健康増進ライフスタイルプロフィールをウェブ上で回答してもらった。結果 エントリー者60名(男性34名,女性26名)で、温熱習慣群が39...

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Published in日本健康開発雑誌 Vol. 43; pp. 79 - 85
Main Authors 飯山, 準一, 岩下, 佳弘, 魏, 長年
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 日本健康開発財団 15.06.2022
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Summary:背景・目的 我々はCKDモデルマウスを用い、深部体温1–2℃上昇させる温熱介入(30分/日、5回/週)が腎保護的に作用することを既に報告し、人への効果を検証するために健診データと生活様式に関連するアンケートを実施するウェブアンケートシステムを立ち上げた。本研究の目的は疫学疫学研究へのエントリー時点において、温熱習慣群と非温熱習慣群とで生活様式を比較することである。方法 チラシの配布やウェブ広告を用いて個人へ本研究を案内し、エントリー者には日頃の入浴習慣や日本語版健康増進ライフスタイルプロフィールをウェブ上で回答してもらった。結果 エントリー者60名(男性34名,女性26名)で、温熱習慣群が39名(65%)、非温熱習慣群が18名(30%)であった。6つのサブ尺度の平均スコアに統計学的な差は認めなかった。考察 疫学研究としてはエントリー者数が不十分なものの、現時点で両群は温熱習慣以外の生活背景に差はなく、今後経年推移の観察を行うことで、温熱曝露の腎保護作用検証が出来るものと考えられる。
ISSN:2432-602X
2434-8481
DOI:10.32279/jjhr.202243J04