消化器がん術後運動負荷量が術後身体症状へ及ぼす影響の検討

【目的】消化器がん術後におけるQuality of Lifeを調査し,身体症状に関連する因子,術後運動負荷量の影響を検討した。【方法】研究デザインは前向き観察研究とした。消化器がんに対して手術を施行され,リハビリテーションを実施した55例を対象に,基礎情報,術前情報,治療情報,術後経過情報,身体機能評価,Quality of Life評価を調査した。Quality of Lifeの身体症状に関連する因子を抽出した後,術後運動負荷量の違いによる,身体症状との関連を多重ロジスティック回帰分析にて解析した。【結果】身体症状に関連する因子として,術後運動負荷量が選択された。術後運動負荷量の違いには,身...

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Published in理学療法やまぐち Vol. 1; no. 1; pp. 11 - 17
Main Authors 楫野, 允也, 対馬, 栄輝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 山口県理学療法士会 28.02.2023
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Summary:【目的】消化器がん術後におけるQuality of Lifeを調査し,身体症状に関連する因子,術後運動負荷量の影響を検討した。【方法】研究デザインは前向き観察研究とした。消化器がんに対して手術を施行され,リハビリテーションを実施した55例を対象に,基礎情報,術前情報,治療情報,術後経過情報,身体機能評価,Quality of Life評価を調査した。Quality of Lifeの身体症状に関連する因子を抽出した後,術後運動負荷量の違いによる,身体症状との関連を多重ロジスティック回帰分析にて解析した。【結果】身体症状に関連する因子として,術後運動負荷量が選択された。術後運動負荷量の違いには,身体症状尺度のうち,疲れ,精神的機能,便秘,食欲不振が影響し,運動負荷量が多いほど症状は少なかった。【結論】術後運動負荷を増大していくことができる症例は,身体症状も改善しやすい傾向があり,運動量の促進が効果的である。
ISSN:2758-3945
DOI:10.57465/ptyamaguchi.1.1_11