(2)今すぐできる経営戦略

目前に迫った独立行政法人化を迎えるに当たり, 今後の国立病院療養所を経営する主体はどのような経営戦略を青写真として描いているのであろうか. 聞くところによれば, 独立行政法人化とは民間病院並の経営, あるいは民間病院以上の経営を目指しているという. であるならば, その戦略も, 今以上に能動的なものにならざるを得ないであろう. 診療放射線技師が病院経営を考えた経営改善をといわれて久しく, 経営改善事例として多くの報告がなされている, その報告事例を見ると, 必ずしも従来の殼を破ったものではなく, 国立病院の土俵の上での経営改善である. 今後は, いわゆる後ろ向きの経営改善ではなく, 経営に参画...

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Published in医療 Vol. 59; no. 6; pp. 311 - 313
Main Author 小林, 一三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 2005
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.59.311

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Summary:目前に迫った独立行政法人化を迎えるに当たり, 今後の国立病院療養所を経営する主体はどのような経営戦略を青写真として描いているのであろうか. 聞くところによれば, 独立行政法人化とは民間病院並の経営, あるいは民間病院以上の経営を目指しているという. であるならば, その戦略も, 今以上に能動的なものにならざるを得ないであろう. 診療放射線技師が病院経営を考えた経営改善をといわれて久しく, 経営改善事例として多くの報告がなされている, その報告事例を見ると, 必ずしも従来の殼を破ったものではなく, 国立病院の土俵の上での経営改善である. 今後は, いわゆる後ろ向きの経営改善ではなく, 経営に参画することを実感する経営改善, 診療点数を増やすという経営戦略を考える必要がある. 診療放射線技師が今すぐできる経営改善, 経営戦略は何かを考察した. 経営改善への参画としての増収策1) 国立病院療養所の経営改善は, 増収策, 費用の節減策, 患者サービスの向上の3つが考えられる.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.59.311