内部に音源を有するハウジングの音の放射特性に関する研究

騒音の少ない歯車箱の設計のために、その単純なモデルである鋼製の直方体箱からの音の放射を、主に音響ホログラフィを用いて調べた。その結果、空気中の音の波長に対する板を伝わる曲げ振動の波長の比が1.5以上では、板全域から板の共振モードに対応して音が放射され、また1.5以下では側板からその表面に沿った方向に放射されるために見かけ上箱のりょう(稜)部のみが音源となり、かつ前者に比べて音の放射が少ないことがわかった。...

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Published in日本機械学会論文集 C編 Vol. 47; no. 420; pp. 1028 - 1036
Main Authors 小林, 昌之, 梅澤, 渚彦, 北條, 春夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本機械学会 1981
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ISSN0387-5024
1884-8354
DOI10.1299/kikaic.47.1028

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Summary:騒音の少ない歯車箱の設計のために、その単純なモデルである鋼製の直方体箱からの音の放射を、主に音響ホログラフィを用いて調べた。その結果、空気中の音の波長に対する板を伝わる曲げ振動の波長の比が1.5以上では、板全域から板の共振モードに対応して音が放射され、また1.5以下では側板からその表面に沿った方向に放射されるために見かけ上箱のりょう(稜)部のみが音源となり、かつ前者に比べて音の放射が少ないことがわかった。
ISSN:0387-5024
1884-8354
DOI:10.1299/kikaic.47.1028