卒前教育におけるワークライフバランスに関するニーズ分析

目的 : 当学には, 卒後9年間就業を継続するという前提がある. 今回, 当学女子医学生に求められている卒前教育プログラムを調査するため, ワークライフバランスに関するニーズ分析を行った. 方法 : 全女子在校生187人に自記式調査を依頼した. 結果 : 回答者104人のうち, 義務年限内に結婚・出産を希望した者はそれぞれ71%, 68.6%であった. 80.0%が「出産」に対して, 78.1%が「家庭との両立」に対して不安が高いと回答した. 回答者の8割以上が希望したプログラムは「卒業生女性医師の経験談」「卒業生女性医師との懇談会」「女性医師支援制度についての情報提供」「キャリアアップについ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 39; no. 1; pp. 19 - 22
Main Authors 山本, さやか, 石川, 鎮清, 石川, 由紀子, 牧野, 伸子, 松村, 正巳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会 2016
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2185-2928
2187-2791
DOI10.14442/generalist.39.19

Cover

More Information
Summary:目的 : 当学には, 卒後9年間就業を継続するという前提がある. 今回, 当学女子医学生に求められている卒前教育プログラムを調査するため, ワークライフバランスに関するニーズ分析を行った. 方法 : 全女子在校生187人に自記式調査を依頼した. 結果 : 回答者104人のうち, 義務年限内に結婚・出産を希望した者はそれぞれ71%, 68.6%であった. 80.0%が「出産」に対して, 78.1%が「家庭との両立」に対して不安が高いと回答した. 回答者の8割以上が希望したプログラムは「卒業生女性医師の経験談」「卒業生女性医師との懇談会」「女性医師支援制度についての情報提供」「キャリアアップについての情報提供」であった. 結論 : 当学女子医学生の不安は大きいが, 地域医療に貢献する卒業生女性医師との交流を生かしたプログラムを受けられるメリットがある. 当学の卒前教育において, ロールモデルの存在を明確にすることが求められていると考えられた.
ISSN:2185-2928
2187-2791
DOI:10.14442/generalist.39.19