重症筋無力症治療におけるカルシニューリンインヒビターとIVIgの役割

今回われわれはJapan MG registryで集積した676例のデータを基に,カルシニューリンインヒビター(CNIs)と免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)の使用状況,効果等を解析した. CNIsは約半数のMG症例においてもちいられており,その治療効果および経口プレドニゾロンの減量に有効であることを確認した.今後は両者の使い分けについてさらに解析を進める必要がある. IVIgはより重症・難治例で使用されていることが多い.IVIgの有効性はすでにみとめられているものの,施行の際のresponder/non-responderの予測など検証すべき事項は多く,本邦においてさらに症例の集積,解析...

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Published in臨床神経学 Vol. 53; no. 11; pp. 1309 - 1311
Main Author 中根, 俊成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2013
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.53.1309

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Summary:今回われわれはJapan MG registryで集積した676例のデータを基に,カルシニューリンインヒビター(CNIs)と免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)の使用状況,効果等を解析した. CNIsは約半数のMG症例においてもちいられており,その治療効果および経口プレドニゾロンの減量に有効であることを確認した.今後は両者の使い分けについてさらに解析を進める必要がある. IVIgはより重症・難治例で使用されていることが多い.IVIgの有効性はすでにみとめられているものの,施行の際のresponder/non-responderの予測など検証すべき事項は多く,本邦においてさらに症例の集積,解析をおこなうべきであろう.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.53.1309