発汗機能の解析
発汗異常には発汗亢進と低下があり,その評価は神経病変の高位・部位診断に役立つ.部位診断に役立つ発汗関連の症候にはHorner症候群やharlequin症候群がある.発汗機能検査には,温熱性発汗と精神性発汗を評価するものがあり,その誘発には生理的負荷あるいは薬物をもちいる.発汗機能評価は,神経病変の高位・部位診断に有用であり,疾患に特徴的な発汗異常の特徴をとらえることは神経疾患の診断に役立つ.本発表では,発汗の生理,臨床でおこなわれる発汗機能の検査法について概説し,神経内科診療で遭遇する中枢,脊髄,末梢性,機能性神経疾患の発汗異常について,主に神経診断学という観点から解説する....
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Published in | 臨床神経学 Vol. 54; no. 12; pp. 1038 - 1040 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2014
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.54.1038 |
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Summary: | 発汗異常には発汗亢進と低下があり,その評価は神経病変の高位・部位診断に役立つ.部位診断に役立つ発汗関連の症候にはHorner症候群やharlequin症候群がある.発汗機能検査には,温熱性発汗と精神性発汗を評価するものがあり,その誘発には生理的負荷あるいは薬物をもちいる.発汗機能評価は,神経病変の高位・部位診断に有用であり,疾患に特徴的な発汗異常の特徴をとらえることは神経疾患の診断に役立つ.本発表では,発汗の生理,臨床でおこなわれる発汗機能の検査法について概説し,神経内科診療で遭遇する中枢,脊髄,末梢性,機能性神経疾患の発汗異常について,主に神経診断学という観点から解説する. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.54.1038 |