Maltopentaoseを基質とするα-amylase測定法の基礎的検討

基質としてマルトペンタオースを用いるα-アミラーゼ活性測定法を検討した.本法はα-グルコシダーゼを共役させて生成するグルコースを定量することによりα-アミラーゼ活性を算出するものである.本法は内因性グルコース除去に特に工夫をこらしたため迅速かつ精度よい方法であり, 従来のbluestarch法とも良好な相関を示した (r=0.941) .本基質に対する唾液腺, 膵由来のα-アミラーゼの見かけのKm値は各々, 5.26×10-3mol/l, 2.89×10-3mol/lであり, 本法は日常検査のみならず, α-アミラーゼの詳細なKineticsの研究にも十分応用可能である....

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Published in昭和医学会雑誌 Vol. 41; no. 3; pp. 265 - 269
Main Authors 鵜沢, 龍一, 高木, 康, 五味, 邦英, 石井, 暢
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学学士会 1981
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Summary:基質としてマルトペンタオースを用いるα-アミラーゼ活性測定法を検討した.本法はα-グルコシダーゼを共役させて生成するグルコースを定量することによりα-アミラーゼ活性を算出するものである.本法は内因性グルコース除去に特に工夫をこらしたため迅速かつ精度よい方法であり, 従来のbluestarch法とも良好な相関を示した (r=0.941) .本基質に対する唾液腺, 膵由来のα-アミラーゼの見かけのKm値は各々, 5.26×10-3mol/l, 2.89×10-3mol/lであり, 本法は日常検査のみならず, α-アミラーゼの詳細なKineticsの研究にも十分応用可能である.
ISSN:0037-4342
2185-0976
DOI:10.14930/jsma1939.41.265