車前子に発生したタバコシバンムシ

飯塚病院では1992年の漢方診療科開設以来はじめて院内薬局内の車前子にタバコシバンムシの幼虫が発生した。 その幼虫は蛹,成虫に成長した。約3ヵ月後,ビニール袋に入った残りの車前子には,幼虫と成虫が複数発生した。 タバコシバンムシはどこにでもいる虫であり,特に夏は注意が必要である。噛む力が強くビニール袋には穴を開けて侵入するが,頑丈な密閉容器に入れて冷蔵庫内に保存することが重要で,煎じ薬を処方する際には保管に関する指導が必要である。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 72; no. 3; pp. 307 - 312
Main Authors 矢野, 博美, 牧, 俊允, 後藤, 雄輔, 吉永, 亮, 井上, 博喜, 久保田, 正樹, 田原, 英一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 2021
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Summary:飯塚病院では1992年の漢方診療科開設以来はじめて院内薬局内の車前子にタバコシバンムシの幼虫が発生した。 その幼虫は蛹,成虫に成長した。約3ヵ月後,ビニール袋に入った残りの車前子には,幼虫と成虫が複数発生した。 タバコシバンムシはどこにでもいる虫であり,特に夏は注意が必要である。噛む力が強くビニール袋には穴を開けて侵入するが,頑丈な密閉容器に入れて冷蔵庫内に保存することが重要で,煎じ薬を処方する際には保管に関する指導が必要である。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.72.307