認定インフェクションコントロールドクターの日常業務に関する調査

病院 (院内) 感染対策に興味を持って携わってくれるドクターを増やすことを目的として, 1999年より開始したインフェクションコントロールドクター (ICD) 認定制度は, 現在, 16学会, 3研究会よりなるICD制度協議会によって認定がおこなわれているが, 認定ICD (CICD) の数は3,948人となり, 数字の上では約300床に1人の割合となった. 然し, 日常業務における病院感染対策への関わりがいかにあるかの実態はつかめておらず, この点を明らかにして, 今後の全国的対策に資することを目的として調査をおこなった. 結果は, 多くのCICDが日常業務において活発に感染制御活動に従事し...

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Published in環境感染 Vol. 19; no. 3; pp. 404 - 408
Main Author 小林, 寛伊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本環境感染学会 2004
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Summary:病院 (院内) 感染対策に興味を持って携わってくれるドクターを増やすことを目的として, 1999年より開始したインフェクションコントロールドクター (ICD) 認定制度は, 現在, 16学会, 3研究会よりなるICD制度協議会によって認定がおこなわれているが, 認定ICD (CICD) の数は3,948人となり, 数字の上では約300床に1人の割合となった. 然し, 日常業務における病院感染対策への関わりがいかにあるかの実態はつかめておらず, この点を明らかにして, 今後の全国的対策に資することを目的として調査をおこなった. 結果は, 多くのCICDが日常業務において活発に感染制御活動に従事しており, CICDの制度は全国的病院感染対策の前進に大きく寄与している. 今後の課題としては, CICDの日常的活動の質を更に高めるための努力が必要である.
ISSN:0918-3337
1884-2429
DOI:10.11550/jsei1986.19.404