甲状腺疾患専門病院管理者から見た女性外科医師への期待

関連学会役員の立場から,我が国において急増した女性医師の現状,なかでも激務を覚悟し外科を選択した女性外科医師が抱える問題点や期待を,学会役員として骨子を述べる。そして甲状腺疾患専門病院管理者の立場から,10年前に独自に実施した甲状腺疾患女性患者から見た性差医療分析トライアルの結果,伊藤病院常勤女性外科医師の実際業務などを紹介する。外科医育成において修練施設の手術数,完成されたクリニカルパスの実施,バリアンスの少なさは極めて重要である。よって当院に限らず,対象疾患を絞り込んだ専門病院は,日本外科学会認定施設での外科研修を修了し,サブスペシャリティ専門医を志して入職する外科医にとって,豊富な経験を...

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Published in日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 Vol. 35; no. 2; pp. 123 - 128
Main Author 伊藤, 公一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会 2018
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ISSN2186-9545
DOI10.11226/jaesjsts.35.2_123

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Summary:関連学会役員の立場から,我が国において急増した女性医師の現状,なかでも激務を覚悟し外科を選択した女性外科医師が抱える問題点や期待を,学会役員として骨子を述べる。そして甲状腺疾患専門病院管理者の立場から,10年前に独自に実施した甲状腺疾患女性患者から見た性差医療分析トライアルの結果,伊藤病院常勤女性外科医師の実際業務などを紹介する。外科医育成において修練施設の手術数,完成されたクリニカルパスの実施,バリアンスの少なさは極めて重要である。よって当院に限らず,対象疾患を絞り込んだ専門病院は,日本外科学会認定施設での外科研修を修了し,サブスペシャリティ専門医を志して入職する外科医にとって,豊富な経験を得つつ資格を取得,維持する上で,魅力のある職場であると考えている。
ISSN:2186-9545
DOI:10.11226/jaesjsts.35.2_123