看護師が実施するグリセリン浣腸の温度に関する実態調査

本研究の目的は, 構成的参加観察により, 看護師93名が実施しているグリセリン浣腸の液温と加温の実施状況を明らかにすることとした. その結果, 64名の看護師がグリセリン浣腸を加温していた. 看護師が患者に実施する直前に測定したグリセリン浣腸の容器表面温度の平均は31.6±4.9℃であり, 28.8℃未満が32名, 28.8℃以上35.2℃未満が38名, 35.2℃以上38.9℃未満が18名, 38.9℃以上40.7℃未満が1名, 40.7℃以上が4名であった. 今後は, 自律神経系や循環動態, 腸蠕動との関連を考慮し, 安全に実施可能なGEの液温を検討していく必要性がある....

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Published in日本看護技術学会誌 Vol. 17; pp. 120 - 124
Main Authors 栗田, 愛, 宇城, 令, 水野, 美香, 藤井, 徹也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護技術学会 2018
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Summary:本研究の目的は, 構成的参加観察により, 看護師93名が実施しているグリセリン浣腸の液温と加温の実施状況を明らかにすることとした. その結果, 64名の看護師がグリセリン浣腸を加温していた. 看護師が患者に実施する直前に測定したグリセリン浣腸の容器表面温度の平均は31.6±4.9℃であり, 28.8℃未満が32名, 28.8℃以上35.2℃未満が38名, 35.2℃以上38.9℃未満が18名, 38.9℃以上40.7℃未満が1名, 40.7℃以上が4名であった. 今後は, 自律神経系や循環動態, 腸蠕動との関連を考慮し, 安全に実施可能なGEの液温を検討していく必要性がある.
ISSN:1349-5429
2423-8511
DOI:10.18892/jsnas.17.0_120