経営情報マネジメントの実態調査:病院種別による多重比較
病院種別に対応する経営情報マネジメントの特徴を明らかにするため,病院経営医療法人を対象としたアンケート調査結果に基づく多重比較を行った。結果,一般型では人員体制,情報システム,経営企画などの部署単位での関与が多かった。ケアミックスは一般型寄り・療養型寄りの2方向の特徴を持ち,特に一般型・一般型寄りのケアミックスは複数データ集計・分析が必要な情報の重要性・利用頻度が高かった。一方,療養型・精神型は医療サービス提供頻度が低い項目の重要性・利用頻度が低下した。全体として病院種別に基づく法令遵守,定期的な外部報告の必要がある項目で重要性と利用が高かった。以上より経営情報マネジメントでは,病院種別に対応...
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Published in | 日本医療・病院管理学会誌 Vol. 60; no. 4; pp. 116 - 124 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
31.10.2023
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Subjects | |
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ISSN | 1882-594X 2185-422X |
DOI | 10.11303/jsha.60.116 |
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Summary: | 病院種別に対応する経営情報マネジメントの特徴を明らかにするため,病院経営医療法人を対象としたアンケート調査結果に基づく多重比較を行った。結果,一般型では人員体制,情報システム,経営企画などの部署単位での関与が多かった。ケアミックスは一般型寄り・療養型寄りの2方向の特徴を持ち,特に一般型・一般型寄りのケアミックスは複数データ集計・分析が必要な情報の重要性・利用頻度が高かった。一方,療養型・精神型は医療サービス提供頻度が低い項目の重要性・利用頻度が低下した。全体として病院種別に基づく法令遵守,定期的な外部報告の必要がある項目で重要性と利用が高かった。以上より経営情報マネジメントでは,病院種別に対応した組織・人材スキル・情報システム体制,経営情報の重要性と利用に特徴があることが示唆された。 |
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ISSN: | 1882-594X 2185-422X |
DOI: | 10.11303/jsha.60.116 |