地域住民を対象とした認知症予防のためオレンジレジストリー秋田コホートー
愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターでスタートした日本全国での認知症の予防や治療薬の効果検証をするための「オレンジレジストリ」に2018年より当センターも参加させていただき、秋田県内で新たな認知症コホ ートを立ち上げ、現在も被験者の登録を行っている。具体的には、秋田市や横手市、潟上市などの市町村と協力してこの事業に取り組んでいる最中である。経年的に観察研究を行うことで、秋田県特有の認知症の危険因子などを解明し、認知症の予防に資することを目的としている。 今回は、横手市で登録した被検者に関するデータの一部を紹介したい。 方法としては、この研究に参加しているのは65歳以上の地域在住の高齢者で...
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Published in | 日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集 p. 95 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本予防理学療法学会
31.03.2024
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Summary: | 愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターでスタートした日本全国での認知症の予防や治療薬の効果検証をするための「オレンジレジストリ」に2018年より当センターも参加させていただき、秋田県内で新たな認知症コホ ートを立ち上げ、現在も被験者の登録を行っている。具体的には、秋田市や横手市、潟上市などの市町村と協力してこの事業に取り組んでいる最中である。経年的に観察研究を行うことで、秋田県特有の認知症の危険因子などを解明し、認知症の予防に資することを目的としている。 今回は、横手市で登録した被検者に関するデータの一部を紹介したい。 方法としては、この研究に参加しているのは65歳以上の地域在住の高齢者であり、認知機能検査である TDAS とNCGG-FATや J-CHSを用いたフレイルチェック等を行っている。 特に横手市は、東部、西部、南部と3地域に分かれており、それぞれの地域の特徴が異なっている。各地域における特徴を考えながら、そこで検出された認知症のリスク因子を考えることにより、地域性と結びつけながら、どのような予防が必要なのかということについて考察を加えたい。また今後、このような研究を継続していくためにはどのような技術が必要かについても考察したい。 |
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Bibliography: | YOS-22-4 |
ISSN: | 2758-7983 |
DOI: | 10.57304/jsptpsuppl.2.Suppl.No.1.0_95 |