外科的歯科処置に排膿散及湯が有効であった7例

抗菌薬投与により副作用が出現した既往のある7例に局所麻酔下での外科的歯科治療(歯周外科手術,外科的歯内療法,抜歯)において,手術部位感染発症予防の為に術前から排膿散及湯を服用した。その結果,全例で術後手術部位感染発症は認められず,炎症所見も改善した。また排膿散及湯による副作用も出現せず,全例で一年間腫脹や疼痛等の再発を認めない略治となった。排膿散及湯を投与した外科的歯科治療は,抗菌薬を使用できない場合の有用な治療法の一つになり得るのではないかと考えられた。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 75; no. 1; pp. 39 - 46
Main Authors 貝沼, 茂三郎, 椛島, 浩明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 2024
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ISSN0287-4857
1882-756X
DOI10.3937/kampomed.75.39

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Summary:抗菌薬投与により副作用が出現した既往のある7例に局所麻酔下での外科的歯科治療(歯周外科手術,外科的歯内療法,抜歯)において,手術部位感染発症予防の為に術前から排膿散及湯を服用した。その結果,全例で術後手術部位感染発症は認められず,炎症所見も改善した。また排膿散及湯による副作用も出現せず,全例で一年間腫脹や疼痛等の再発を認めない略治となった。排膿散及湯を投与した外科的歯科治療は,抗菌薬を使用できない場合の有用な治療法の一つになり得るのではないかと考えられた。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.75.39